この環境で金魚は何匹飼えるか「飼育匹数とフィルターの関係」

この環境で金魚は何匹飼えるか「飼育匹数とフィルターの関係」

このページの最終更新日は2016年12月9日です。情報が古い場合がありますのでご注意ください。

質問(Question)

金魚に外部フィルターは適していないのでしょうか?

60センチ規格水槽(オールガラス水槽)に外部フィルター(エーハイム2213)、エアレーション(いぶきストーン:長さ18センチ)、底砂利約2センチ、カキガラを底に設置という環境で、約12センチの三歳オランダ、約11センチの二歳琉金、約6㎝の二歳東錦を飼育しています。

三匹とも今年になってから迎え入れた個体で、昨年から飼っていた4匹(三歳琉金、二歳キャリコ、二歳オランダ、二歳琉金)が今年の3月~4月に次々と落ちてしましました。

時に尾がさけたり、転覆したりはしましたが、塩浴で回復していたのですが。

落ちた時はひっくり返り、食欲がなく、塩浴でも改善が見られず、隔離後に尾がバサバサになりそのまま・・・という最後でした。

水換えは週に1回1/2~1/3、餌は1日2回(赤虫と咲ひかり併用)です。先日個体を買いに行った金魚専門店の方から、エーハイムは密閉式で、リングろ材はともかく、サブストラットは外して荒目スポンジ、リングろ材、細目パッドのみにした方がよいのではと言われ、現在そのセッティングですが、尾びれの裂け、充血などが現れており、頭を悩ませています。

それまでは標準的なリングろ材、荒目スポンジ、サブスト、細目パッドのセッティングでした。

そこで伺いたいのですが、
1.現在のセッティングのままでよいか

2.以前のセッティング(エーハイムの中身)に戻すべきか

3.外部フィルターはやめ、たとえば水作フラワー+水中フィルターなどに変更すべきか(オールガラス水槽なので上部フィルターの設置は避けるべきと考えていますので)

ちなみにカキガラは水道水のpHが低いのでその対策として設置しています。

回答(Answer)

2才魚5匹と3才魚2匹を60センチ水槽ですか?単純にちょっと多いような気がします。ひょっとして、体調崩し始めたのは総勢7匹になってしばらくしてからなのではないですか??

そして、数が減った中でも慢性的に同一の症状が出てくるということは、水槽全体に問題がはびこっているような気がします。

まず、外部式フィルターですが、金魚はもともと粘膜代謝が激しいので高性能(俗にいう多孔質)なろ過材ほど粘膜で目詰まりを起こして時には腐敗していまうことがあります。ショップの方の判断としては外部フィルターを使いながらこれを防止する対策として妥当だと思います。フィルター自体は外部式でなくても、投げ込み式フィルター(水作フラワーなど)のほうがメンテナンス性もよく通水性もよいので金魚の飼育にはこちらのほうがお勧めですね。

それから、魚を飼育する上で一番諸悪の根源となるのが底砂です。もちろん底砂にもろ過細菌が繁殖してくれれば環境の維持には役立つのですが、裏を返せば毒素や腐敗物質のたまり場にもなってしまう可能性があります。

また、砂利にはPH値などの水質要件を安定させる働きがあるので入れるのはもちろん賛成ですが、その中で何が起きているかが分るまでは砂利を抜いて管理した方がいいかもしれません。ひょっとすると思ったよりもエサの残りが多かったり、フンの量が想像と違ったりしますから。

もし水質の安定を図りたいなら、ストッキングやネットに入れたものを水槽内に入れることで砂利を敷くのと同じ効果が得られますのでやってみてはいかがでしょうか?

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作者:

10年余り観賞魚業界にいた経験に基づく有用な情報を配信しています。
また、このサイトでも使っているWordPressテーマ【HABONE】の開発と配布などを行っています。

年齢:50代 趣味/園芸・ペット・卓球