熱帯魚飼育で冬場の電気代を節約する方法いろいろ

熱帯魚飼育で冬場の電気代を節約する方法いろいろ

このページの最終更新日は2022年1月9日です。情報が古い場合がありますのでご注意ください。

熱帯魚飼育者にとって冬はこわーーい季節ですよね。電気代の明細見て😲😲😲。私も大昔たくさんの水槽を部屋に置いてた時がありました。

アパートでの独り暮らし。ブレーカーの容量は独り暮らし用だったのでいくつか水槽が増えた段階でバンバン飛ぶようになりました。そこで電力会社に電話して容量アーーーーップ!!これで大切な魚たちのヒーターがストップすることもない、安心安心!!

・・・で1か月後の明細見て、本当に驚きましたね。ウン万円だって😲😲まあ金額にもびっくりしましたけど、何より電力会社がピンポーーンってやってきて、開口一番「漏電してませんか?」。家の中に並ぶ水槽見て「これは・・・そうですね、失礼しました」と帰っていきました。

そんな話はどうでもいいですね。今回は節電のお話です。水槽での熱帯魚飼育って結構電気代がかかるんです。冬場に始めた人はスタートがそれなのであまりびっくりしないかも知れないですけど、春先に始めて楽しくなって何個か水槽が増えてから冬に突入すると・・・間違いなくびっくりします。

でも生き物なので飼ってあげるしかないわけですから、どうにかして節電できないか??で実際に私が行っていた方法をいくつか紹介します。熱帯魚店のようにストーブで部屋を激熱にする・・よりも効果的で節約可能な方法だと思いますので、できることからやってみてくださいね。

比較的効果の大きい節電対策

置き場所を変える

今の設備を変えずに一番効果的な方法は、ずばり「寒くない場所で管理する」ことです。来客時などに「すごい!きれい!」と言われたい・・で玄関などエントランス部分の近くに水槽を置いている方が多いと思いますが、この場所は普段人がいないので保温を考える場所ではなく、外よりも少し暖かい程度の気温であることが多いです。

そこに水温を維持しなければならない水槽が置いてあれば当然ヒーターの稼働時間は長くなり、電気代は夏と比べてうなぎ上りになります。

設定水温を下げる

熱帯魚は通常25度前後で管理するとショップでも言われますし、本などにも書いてあります。が、最低22度程度あれば大丈夫な種類がたくさんいます。中には生息域によってマイナスになっても生きられる魚もいます。一概に熱帯魚だから熱帯・・というわけでもありません(最低水温については図鑑などで調べるとよいでしょう)。つまりそれ位の水温まで下げることで、その分暖めなければならない時間が削減され節電になるのです。

ただこれは根本改善する究極の方法ではあるのですが、諸刃の剣でもあります。

日本の夏は冬雪深い北国でも30℃を超えます。当然それに応じて水温も上昇します。暑い地域では夏場水温が常時32℃を超えてしまうことも珍しくありません。この温度はいくら熱帯魚と言えども厳しい温度。それに耐えるためには冬もそれなりな温度にしておく方が魚の体調管理はしやすいと思いますので、季節でじわじわと調整ができるマメな方以外にはお勧めしません。

鑑賞面でないところを覆う

置き場所に関わらず効果が大きいのはこの方法です。円形など特殊な水槽を除いていつも見る面は限られています。ほとんどの場合は正面のみからしか見ないでしょう。

つまり正面さえガラス(アクリル)面のままにしておけばいいということですね。

その他の面については水槽用品として保温ボードなるものが販売されていますから、それを使って覆うのが手っ取り早いかと思います。

水槽の外側に巻き付ける事で外気からの温度影響を和らげる効果があるため、夏場も冬場も大活躍します。
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が、例えば段ボール、梱包用のプチプチなど、空気の層ができるようなものであれば代用が効きますし、充分効果が得られますから、専用品を使う必要はあまりないでしょう。

もしも行きつけのショップがあるようでしたら、熱帯魚の仕入れをする日に合わせて訪問し、輸送に使われる板状の発泡スチロールをもらうという手もあります。ショップでも、輸送用の発泡スチロールは廃棄するほかなく、処分も大変ですから、快く無料で譲ってくれるかも知れません。

更に、水槽のガラス面だけでなく、フィルターの周り、特に外部フィルターなどでは水の通るホース類なども覆ってしまえば結構な効果が出ます。

それから、これは既に対策済かとは思いますが、一応..。魚の飛び出し防止や水の蒸発防止、蛍光器具に水がかかるのを保護するなどいろいろな役割を持つ水槽の蓋。実生活に照らし合わせると、お風呂の蓋をするかどうかで冷める速さに雲泥の差があるのと同じで、地味に結構な効果があります。

環境により効果が左右される節電対策

ヒーターはフィルターのストレーナーから離れた場所に設置する

水槽からフィルターへ水を送るストレーナー。上部フィルターならモーターの下についている棒+網の部分です。効果があるのかどうかは??ですが、この近くにヒーターを設置すると、せっかくヒーターで暖めた水が即座にフィルターへ行き、冷たい空気と混ざって戻ってくることになるため、物理的には非効率となることもありますから、できるだけストレーナーから離して設置することでこの損失を防ぐ効果はあります。

ただ、その温まった水がやっぱり最後はストレーナーを通じてフィルターの中へ・・・と考えるとあまり意味はないのかも知れません。

ヒーターを複数にする、ヒーターの容量を上げる

一般的には60cm水槽には150~200Wのヒーターを使うことが推奨されています。もちろんそれを守れば水温を一定に保てるわけなのですが、何も絶対にこのサイズである必要はありません。

例えば150Wのヒーターを2本60CM水槽に使っても何ら問題はないのです。ヒーターの容量を上げる効果は短時間で水温が上がること。

自動車の話を例に挙げれば、軽自動車はエンジンが小さいから燃費がいいのでは?と購入したけど、結局小さな力でそれなりな重さのものを動かすためにパワーが必要で、排気量の大きい車と比べてエンジン回転数を上げて走ることが大きい=それほど燃費は変わらない・・・というのと同じです。車の場合は車が止まっていてもエンジンが動いている(アイドリング)のでそこでの差は出るものの実質はそれほど変わらないです。

ヒーターはアイドリングがなく、サーモスタットがONかOFFかの指示をして全力で温めるか、止まるかのいずれかですから、より大きいものを使った方が短時間で安定的に水温を保つことができます。

ただこれも劇的な変化・・・というよりは、温度ムラが少なくなって水温が一定になりやすくなることと、万が一ヒーターが壊れた時にも2本あれば水温が一気に降下するのを抑えられ、魚に対するダメージが少なくて済むというメリットを活かす方法と言えるでしょう。


いかがでしたか??効果大な方法を用いるとうまくいけば水槽にかかる電気代は半分近くまでセーブできます。特に複数の水槽を管理する場合にはより大きな効果が得られますので是非実践してみてください。

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作者:

10年余り観賞魚業界にいた経験に基づく有用な情報を配信しています。
また、このサイトでも使っているWordPressテーマ【HABONE】の開発と配布などを行っています。

年齢:50代 趣味/園芸・ペット・卓球