一般的な小型の熱帯魚を買うなら「やる気のないホームセンター」がおすすめ

一般的な小型の熱帯魚を買うなら「やる気のないホームセンター」がおすすめ

このページの最終更新日は2022年1月14日です。情報が古い場合がありますのでご注意ください。

決してホームセンターにあるペットショップをバカにしているわけではないですよ(とはいえ半分当てはまるかな?)。

熱帯魚を買うとき、みなさんはどこで購入していますか?いつも行く専門店?イオンなどの商業施設にあるペットショップ?最近ではよく見かけるホームセンターなどのインショップ??いろいろなところで購入できますね。

販売されている熱帯魚のほとんどは海外から輸入されています。大抵の流通は

  1. 海外のブリーダーが一生懸命繁殖する
  2. 現地のシッパーと呼ばれるいわゆる「ブローカー」が取りまとめる
  3. 国内の卸問屋が買う
  4. ショップが買う

というのが一般的。魚から見た環境変化はみなさんのところへ行くのも含めると4回程度になり、流通量の多い種類になるほどその期間が短くなります。1週間もたたないうちにこの経路をたどって・・・なんてこともあります。

熱帯魚が環境変化に弱いのはご存じですよね?飼育するときには1週間水を変えなくてもいいように、エサは慎重に・・・なんてすごく気を遣いますね。

でも、皆さんの家に来るまでにこれだけの環境変化があったら??元も子もない感じがします。

ではどこで購入するのがいい?という話になるのですが、グッピー・ネオンテトラといった一般的にどこでも販売されている小型の魚なら「やる気のないホームセンターのペットコーナー」がおすすめです。

やる気のないというのは少々語弊がある感じがしますが、ホームセンターにあるペットコーナーはそのほとんどが外部業者(ペットショップ)が、ホームセンターが運営する代わりに管理・販売を行っています。看板がないから外からは見た目がつきません。

そして、このペットショップは大きく分けて以下のように2種類あります。

  1. 犬猫・小動物・魚それぞれにある程度の知識がある業者が運営している店
  2. 犬猫の専門店がホームセンターの意向で仕方なく魚や小動物を扱っている店

やる気のあるなしは、スタッフがどこにいるかで容易に想像がつきます。全くやる気のないショップは日曜日などであっても熱帯魚コーナーにスタッフがいません。ひどい場合には「ご用の方はこのボタンを・・・」なんてところもあります。

そんなショップじゃ心配・・・と思うかもしれませんね。ただ、魚を買うという観点から見ると、実はそうではないんです。

前述したとおり、熱帯魚たちはたくさんの環境変化を経てショップへやってきます。そのストレスたるや相当のものがあります。中には抗生物質などで強制的に発病しないように・・なんてしてるものもあります。

これを乗り越えるには同じ環境でしばらく管理された(放置された??)魚の方がいいのです。

ということは・・・あまりやる気のない、あまり売れていないショップは◎ということです。

飼育知識に関して特に質問などがなければプロのいる専門店でなくても、やる気のあるぺっとコーナーでなくてもいいわけですからね。

魚が環境に慣れているかは水槽にそっと手をかざしてみれば一目瞭然。ササーーーっと寄って来るような魚たちであれば安心して購入して大丈夫です。

ただ1つ注意点があるとすれば、そういうショップで管理(放置??)されている店ではあまり水が入れ替わっていません。つまり古い水である可能性が高いのです。古い水は水の粒子が細かくなっていきますし、酸性に近づいていきますのでそこからみなさんのきれいな水槽に行ったらショックを起こすことがあるのです。

やる気のないペットコーナーで魚を買ったら水温だけでなくゆっくり水を混ぜて慣らしてからいれてあげるようにしましょう。

これはおまけですが、新しく加わった魚はどうしても先住民にいじめられてしまいます。これをなるべく防ぐには、新しい魚を入れる前に水槽内のレイアウトをガラッと変えてしまうと効果的です。隠れ場所は先住民の隠れ場所ですから、新しい魚たちのためにはならないことが多いです。「よーし、今日は魚を入れるゾ」というときにはレイアウト変更しましょうね。

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作者:

10年余り観賞魚業界にいた経験に基づく有用な情報を配信しています。
また、このサイトでも使っているWordPressテーマ【HABONE】の開発と配布などを行っています。

年齢:50代 趣味/園芸・ペット・卓球