メダカの産卵に適した物は??
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カテゴリー:上手に飼育する

このページの最終更新日は2017年4月30日です。情報が古い場合がありますのでご注意ください。
昼間暖かくなってきて、水温の上下が大きくなってくるとメダカは産卵準備に入りますね。メダカはもともと耐寒性のある動物ですから、しっかりと春を感じることができるんですね(水槽でヒーターを使っているとこのサイクルが崩れるという噂もある位です)。
さて、メダカは産卵するとき、水面近くにあるシャラシャラしたものに卵を産み付けるのはご存じですね(環境がないと底の方の水草などにも産みます)。同時に孵化した稚魚の隠れ場所になったり、水草の根なら栄養源になったりします。
そこで春先になると園芸店やペットショップで販売されるのが「水玉(ホテイソウ・ホテイアオイともいいます)」です。この浮き草はメダカの産卵用にはもってこいの水草なのですが、環境が悪いとすぐに溶けてドロドロになり、水質悪化を招くこともあります。特に水槽飼育では光量の不足や栄養の不足などによって1週間もたたないうちにダメになることもあります。
でも産卵させてあげないと・・・と入れ替え続けていたら大切な卵を捨ててしまうことにもなりかねません。
そこで紹介したいのが、水草を使わない方法です
水草以外でメダカの産卵床を作る方法
メダカの産卵場所として必要なのは、「水面近く」で「シャラシャラしている」こと。
この要件を満たしていて身近で手に入るものが2つあります。それはお掃除で使う「モップ」と園芸などで使う「棕櫚縄(シュロナワ)」です。
どちらもホームセンターなどで簡単に手に入ります。それから、これらは水の中で沈んでしまいますから、浮き玉として発泡スチロールの切れ端を利用します。これにモップや棕櫚縄を輪ゴム・釣り糸などでくくりつけて浮かべておけば立派な産卵床の出来上がりです。
毎年たくさんの水玉を買ってるのにうまくいかないという方はぜひ試してみてくださいね。
ここからは余談ですが
メダカなどのように孵化率が低かったり、孵化しても外敵に食べられてしまうことの多い魚はたくさんの卵を産みます。産んだ卵や稚魚をあまり大切にしてしまうとすごい数になってしまうこともありますから、ある程度自然の流れに任せて繁殖させることも大切だと思います。
それから、ひ孫位の世代になると「近縁交配」といって血筋の近い魚同士で繁殖することになり、奇形が出てしまったりすることがありますから、2~3年に1度は新しい血を入れるようにしましょうね。
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作者: 金魚・熱帯魚・海水魚を飼育しよう!(管理人)
10年余り観賞魚業界にいた経験に基づく有用な情報を配信しています。
また、このサイトでも使っているWordPressテーマ【HABONE】の開発と配布などを行っています。
年齢:50代 趣味/園芸・ペット・卓球