川遊びやキャンプなどで採集した川魚やエビを持ち帰って飼育するポイント
- 公開日:
カテゴリー:上手に飼育する
このページの最終更新日は2019年8月1日です。情報が古い場合がありますのでご注意ください。
夏場になると外で生き物に出会う機会が増えますね。特にキャンプや川遊びで見つけたエビや川魚を持って帰って飼育したい!!とお子さんからせがまれることも多いと思います。
よーーし、家にメダカがいるからその水槽で一緒に飼ってみるか?と意気揚々持ち帰ったら残念な結果に・・・そんなことありませんか??
今回はできるだけ安全に川魚などを持ち帰り、飼育し始める方法を紹介します。
なお、持ち帰って飼育してはいけない「保護種」というものもあるので
川魚で飼育出来る種類は?初心者でも自宅で育てられる川魚をご紹介!
などで紹介されている品種を参考に、大丈夫かどうかは判断してください。
ポイントは持ち帰り方と環境への慣らし方
川にいる生物を持ち帰って飼育するためのポイントは大きく
- どうやって持ち帰るか??
- どうやって環境に慣らすか?
の2つです。どちらがおろそかになってもうまくいかないことが多いですので、それぞれについて解説(紹介)しておきます。
川にいる生物を持ち帰るときは
多くある失敗は
- 急激な水温の上昇(下降)と乱高下
- 酸素の不足
の2つです。できれば持ち帰るために電池式のエアーポンプなどがあるといいのですが、多分用意そんなことになるとは思ってないでしょうから用意されていることは少ないでしょう。ちなみに電池式のエアーポンプにはこんなものがあります。
ではどうするか??バケツなどでは車の中でひっくり返ってしまうこともありますのでNGですね。そこでおすすめなのがバケツ+大き目のビニール袋、輪ゴム(あれば)です。それから水温上昇の対策として「氷」があればばっちりでしょう!!
まずは採集した魚などをビニール袋にいれ、魚やエビなどを傷つけないようにシャバシャバかき混ぜて水中に酸素を混ぜます。そして、水の上に空気がある状態にして、こぼれないように口を輪ゴムで止めるか、大きめの袋にして口を軽く(水がこぼれ出ない程度に)縛ります。
※水の上に空気が・・の表現が難しいですねぇ。ちょうど熱帯魚屋さんなどでパッキングしてもらうときのようなイメージです
中の生き物の数にもよりますが、これでおおよそ1時間~2時間程度は大丈夫ですので、運ぶ距離に合わせて時折袋の口を開けてシャバシャバを繰り返せば酸素不足は防ぐことができます。
また、水温の上昇を防ぐために氷を使いますが、調整しやすいようにするためと、水質を変えてしまわないように生き物が入っている袋の中へ直接入れず別の袋に入れて横に添えるようにするといいでしょう。
これで酸素と水温対策ができますので、できるだけ早く家へ持ち帰るようにしましょう。
※大量の水を一緒に運べれば持ち帰った方が水質変化が少なくて済むのですが、水は一旦別の場所へ移すと悪い細菌類などが繁殖してしまう恐れもありますので何とも言えません。
家についた後の対処
ヤッターー!無事に持って帰ってこれた!!と喜ぶのは早いです。実はここからが肝心なのです。
持ち帰る段階で水温のお話はさせていただきました。まずは家の水槽の水と持ち帰った袋の水温を比べてください。ずいぶん違いますよね??お出かけしていたのですからもともとあった水槽の水温はかなり違うはずです。
これをいつもアクアショップで魚を買ってきたときのように袋を水面に浮かべて水温を合わせるという処置をすると大失敗します。
まずは酸欠に注意しつつ、1度の水温の違いに1時間程度時間をかけるつもりで徐々に水温を上げていくことが重要です。やり方は「氷を少しずつ減らしていく」「床に転がして放置しておく」などさまざまですので、自身の環境にあわせて工夫してみてください。これが成功するかどうかで80~90%は決まると思いますので時間をかけてゆっくりゆっくり行うようにしましょう。
感覚で水温が一緒になってきて、生き物の状態に問題がなければ熱帯魚を買ったときと同じように
- 袋を水槽の水面に浮かべてさらに水温を一緒にしていく
- 袋の水と水槽の水を入れ替えながら徐々に水質に慣らしていく
ようにして放してあげましょう。
- タグ:
- 観賞魚
作者: 金魚・熱帯魚・海水魚を飼育しよう!(管理人)
10年余り観賞魚業界にいた経験に基づく有用な情報を配信しています。
また、このサイトでも使っているWordPressテーマ【HABONE】の開発と配布などを行っています。
年齢:50代 趣味/園芸・ペット・卓球