今日26日に受ける直腸がんの手術についての説明を聞いてきた。
診断としては、上部直腸がんで、検査で調べた限りでは、他に転移はないそうだ。
ただ、結構直腸がん自体は進行していて、直腸の上部を取り巻くように癌があって通路を狭めてしまっている状態らしい。
癌というのは、通常、小さなポリープから始まって癌化し、徐々に広がるのと深くなる(より大腸の外へ広がる)そうで、近くにある臓器(膀胱など)にも浸潤(簡単に言うと直腸の癌が外に広がって膀胱などに食いつく状態)している可能性があるということで、それについても流動的に対応するという見解だった。
また、他臓器(大腸がんは、肝臓や肺へ転移することが多い)への転移は調べる限りでは存在しないので、きれいに取り切れればよい結果が得られそうだが、大腸周辺のリンパへ飛んでいると思われるので、それも含めて少し大掛かりな切除になるとのこと。
一応「がんはどの位でこの状態になるのか?」と聞いてみたところ、「この質問が一番多いのですが..」に続いて、「単純に医者に掛かった段階で癌があるという状態なので、これがいつからということも分かりませんし、よしんばポリープが癌化してすぐの人がいたとしても、それを放置してどういう進行をするのかを見るなんてこともできませんから、本当に分かりません」と言っていた。しごく納得。ネット上の資料を調べた限りでは、今回と同じ状態になるまでは約10年程度のようなので、私たちが出会う前には既に..だったのかも知れない。
あとは、上部結腸癌なので、病巣のない大腸と直腸下を繋ぐのだが、うまくつながらないと判断した場合には人工肛門になる可能性があるとも告げられた。
手術はロボットを使って行うらしいが、癌のある場所を結構広く取り出す必要があるので、少し開腹する必要があるそうだ。
その他の質問は?と言われたものの、予想よりもかなり重篤な状態でちょっとショックに耐えられなくて、それ以上の質問はできなかった。もうとにかくお任せするしかない、よろしく頼むとお願いして説明は終了した。
思えば少し前(といっても1年以上前)から軟便だというのは聞いていたし、時折トイレに付着したままのものを見た時も「大丈夫かなぁ」と思う程度で一過性のものだと思っていた。
ただあまり頻繁に「どう?」なんて聞かないのが普通なので、今年に入って以降本人も「これはおかしいかも」と認識していたみたいだし、私も強い痛みが出て、粘性の便が出るようになって初めて強めに「病院に行ってほしい」とお願いし、今回の流れとなったのだから、私としては、何でもっと早くから..と後悔しかない。
見てはいけないと思ったのだが、直腸がんの5年生存率は、大腸がんの72%程度から10~15%低くなるのだそう(本当に見るんじゃなかった..)。
もうショックでショックで...今日はおしまい。
ただ、後ろを向くつもりだったら、もう何もせずに退院すればいい話なんだから、まずは目の前に見えている癌をやっつける!!これしかない!!
手術は26日朝から。今病院はコロナ後で自由に面会ができず、基本的には荷物の受け渡し程度にしてほしい旨を言われているが、少なくとも明日・明後日はたとえ少しの時間でも、また来たの?と思われようとも、会いに行くことにする。