昨年経営破綻した激安旅行会社の社長が倒産直前に自宅に現金を隠し、破産後に管財人に報告しなかったとして再逮捕されましたね。あんなに会見で泣き叫んでいた?のにやっぱりやることはやるんだなぁという印象を持ちました。
会社経営者って結構こういう人多いんじゃないかと個人的には思います。
この社長の場合は直前に現金を自宅に隠して、それを破産時の管財人に報告しなかったというものですけど、もっと狡猾にやってる例なんていくらでもあります。逆にこの社長は最後まで粘った挙句にもうだめだ・・でも自分が復活できる程度の財産はなんとかならんのかという焦りから安易でばれやすい?方法をとってしまったのだとするとまだ正直な方なのかなぁなんて思います。
結構な負債を抱えて倒産した社長がほとぼり冷めた頃に別の業界でいろいろやってたりするのを見て不思議に思ったことありませんか?少なくとも昔務めてた会社の取引会社で3社ほど倒産しちゃったのを目の当たりにしたことがありますけど、結構みなさん復活してくるんですよね。
普通社長っていったら全責任を持って、全財産を投入して・・・なんて思いがちですけど実態は違う場合が多いと思います。ゆっくり時間かけて別の場所に隠し財産なんてのは多分当たり前でしょう。
会社が破綻して破産申請すると「会社」としての財産は差し押さえられ、個人保証している社長さんの財産も見た目には差し押さえられることになってます(連帯保証だから仕方ない)。で、大抵の社長さんはさっさと自己破産するんですね。
自己破産すると当然家屋敷や預貯金もほぼゼロになるわけで、そこから復活するのはもう大変!!なわけでもないんです。だって自己破産はその社長さん個人にしか及ばないんですから。で、どこそこへあれこれしておいた隠し財産?を元手に復活してくるというわけです。
当然これについてはいろいろ調べられる(振込などの証拠、帳簿などから)のですが、長年にわたってコツコツやっていれば追いきれない=逃げ切れるというわけです。
だってそうでしょう。普通自己破産したら一文無しになって、倒産会社の元社長ですからいくら縁故があってもそれなりな収入を得られる企業に再就職できないでしょうから、細々と生活するしかなさそうなのに・・・あれ?この人いつの間に??となるんですから。どっかに何かの財産があるってことなんですよね?
社長やそれに近い人たちは倒産前にある程度分かっていますからせっせと準備できますけど、一番かわいそうなのは現場のスタッフさんたち。職は失うわ、整理はしないといけないわ、今まで会社として関わった人との人間関係は壊れるわで大変なんです。
最近破綻した和服の着付け業者の社長さんもいなくなっている間せっせと準備してたんとちゃうかな~~なんて勝手に想像してます。