地域猫たちとどうかかわるか

地域猫たちとどうかかわるか

 地域に根付いている猫ちゃんたちももともとは野良ネコですし、猫の嫌いな人から見ても野良ネコには違いがありません。特にオス猫は昼夜問わず方々を歩き回っているので興味のない人から見れば完全に野良猫です。

まあ、この猫ちゃんたちに水やエサをあげたり寝床を整備してあげたり、時には遊んであげたり・・・と何等かの形でかかわっている人から見れば、外にはいるけどみんなと共存させようとしている地域猫ということになるのですが、線引きというか感情はさまざまですね。

「そんなにかわいいなら自分の家で飼育すればいい」
ときっと猫とかかわっているのを見た「野良猫」と認識している人は思っているんだと感じつつ、外で猫ちゃんたちと関わっているので何となく肩身が狭い感じは否めないのが実情ですが、せっかく生まれた命ですし、人間のエゴによって隅っこに追いやった挙句、殖えて害がないように去勢・避妊してという行為はやっぱりかわいそう。「私は猫を飼ったことも捨てたこともないから、そういうことをする奴が悪い」と言ってみたところで実際に住み着いて生きているわけですから何とかしたい、そんな気持ちでいっぱいです。

が、実体は「飼育する=いつかは悲しさとともにいなくなる」ということが嫌で、何とか元気でいる部分だけを見たいから「地域猫」と勝手に名付けて都合良くかかわっているのかなと感じることもあります。繰り返しになってしまいますが、それでも「この世に生まれた大切な命」なので出来る限りのことはしてあげたいと思います。

生き物なのでやっぱり「食べる」ことは命をつなぐための必須条件です。気まぐれに、都合のいい時に、自分の寂しさを紛らわせたいときに、日頃のストレスを解消するために・・・など数日に1回とか不定期に訪れてたくさんのエサをやってというような関わり方ではなく、最低でも1日1度は様子を見に行ってお世話をしてあげるという今の体制を続けていきたいと思いますし、関わる方々も「日常的にお世話をしてあげる」という行動をし、地域猫を良かれと思っていない方々にも「きちんと世話をしていること」「避妊・去勢をしているので繁殖はしないこと」などをきちんと説明できるようになりたいと思います。