中東情勢で本当にエネルギーは枯渇するのか、トイレットペーパーはなくなるのか?

公開日:2026(令和8)年3月4日/最終更新日:

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先日行われた米国とイスラエルによるイランへの攻撃により、ホルムズ海峡が閉鎖されてエネルギー資源の確保が難しくなるかもしれない..みたいな情報がニュースでもワイドショーでも連日流れているが、本当にそうなるのだろうか?という疑問が湧いたので、個人的に調べてみた。

原油と液化天然ガス(LNG)の主な輸入元と割合

液化天然ガス

税関が公表しているLNG(液化天然ガス)の輸入量の推移はこちら>>

資料によると、以下が2023年の輸入量の上位10か国

  1. オーストラリア 42.6%
  2. マレーシア 15.0%
  3. ロシア 8.9%
  4. 米国 7.2%
  5. パプアニューギニア 6.0%
  6. カタール 5.1%
  7. インドネシア 4.8%
  8. ブルネイ 3.7%
  9. オマーン 3.0%
  10. アラブ首長国連邦 1.4%

このうちホルムズ海峡の閉鎖によって影響がありそうな国(カタール、UAE)と、ロシアを除くと82.3%が他国からの輸入になっている。

また、これは資料を見る限りかなり前から現在の方向性になっているので、LNGの輸入量としては影響はほとんどないだろう。

原油

税関が公表している原油の輸入量の推移はこちら>>

資料によると、以下が2023年の輸入量の上位10か国

  1. サウジアラビア 41.0%
  2. アラブ首長国連邦 39.3%
  3. クウェート 8.9%
  4. カタール 4.8%
  5. 米国 2.0%
  6. エクアドル 1.2%
  7. オマーン 1.2%
  8. オーストラリア 0.5%
  9. ベトナム 0.3%
  10. インドネシア 0.2%

こちらは、ホルムズ海峡閉鎖の影響があるサウジアラビア、UAE、クウェート、カタールを足すと94.0%が該当するので、この影響は避けられないだろう。

ただ、資源エネルギー庁の少し古い資料によれば官民合わせて240日分あるとされているし、緊迫する中東情勢 高市首相言及、「254日分」の石油備蓄とは? 最初の放出もイランが引き金によれば、政府は日本の石油備蓄が「254日分ある」と説明していることから、よほど緊急事態となれば国の備蓄を放出するだろうから影響は限定的だろう。

なぜトイレットペーパの買い占めや突然の給油をしようとするのか?

前述の資料などを見る限り、差し当たって即座にエネルギーの枯渇が起きるとは考えにくいから、基本的に今すぐ給油しなければならないこともないし、ましてやトイレットペーパーを買いだめる必要もないだろう。

まあ給油しておくというのは、枯渇してくると価格が上がるのでは?という危惧からだと理解はできなくもないが、ではなぜトイレットペーパーなのだろうか?という疑問が湧く。

トイレットペーパーの原材料はパルプ(再生パルプ含む)とパッケージに使う少量のプラスチックなので、これを除けば製造や運搬に必要な燃料が足りなくなるという理屈も成り立たないでもないが、そんなのは他の商品でも一緒、ではなぜ?

時をさかのぼって、第4次中東戦争の影響で1972年(正確には1973年)に起きた第一次オイルショック。

某スーパーマーケットチェーンがたまたま当日にトイレットペーパーの特売を大々的に行ったことで、トイレットペーパーがなくなるというデマが流れて買い占めが起きたのが発端で、この時のことを踏襲しているのではないかと思う。

また、この現象は最近起きた新型コロナウイルスの蔓延の時も起きたのは記憶に新しいことから、何かが起こるとトイレットペーパーが..というのがこと日本の風習なのかもしれないから、特に買い占める必要は毛頭ないだろう。

買い占めや買いだめによる需要急増の影響が一番恐ろしい

こうした危機心理によって、誰かが1つ、1リットルいつもより余分に買うことで、それが集まれば強大な需要の急増につながる。

トイレットペーパーを例に取れば、普段10個しか売れない店でいつもなら10人が1つずつ買って売り切れとなるが、全員が危機意識から2パックずつ買ったら..需要は単純に倍になる。

ここで働くのが需要と供給のバランス。

日々生産したり運搬したりできる量が決まっている中で、突然需要が急増したらどうなるのか?

物がないから高くなる..のではなく、商売として、ない物を欲しがる人が多いのだから、価格を上げても売れるだろうという力が働き始める。

これは小売り業に限ったことではなく、メーカーも物流も卸も、いろいろと理由を付けて値上げを始めるだろう。

本当の恐ろしさはここにある。

そして、一旦ベースとなる値段が上がったものは、値上げと同じペースでは下がらない、下がったとしても内容量を減らしたステルス値上げになるだろう。

ただでさえ原材料費の高騰などを理由にステルス値上げや価格の高騰が続いている中、さらに自分たちの首を絞めるような行動は、できれば控えたいものだ。

そんなこと言ってもコロナの時はマスクがなくなったのでは?と思う方、その時メディアや噂でマスクが無くなると聞いて急いで買いだめした人は多かったのでは?少なくともあなたは、自分はどうだった?あの時今では100均でも買えた50枚のマスクが何千円もするようになって、その後値段は下がったけど枚数が少なくならなかっただろうか?

不安に乗じた商法は商売の原則であるので、自分たちで自分たちの首を占めぬよう、よく考えて行動したいものだ。

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