「段取り八分」を調べると「仕事の成果は事前の準備や計画(段取り)が8割を決め、実際の作業(実行)は2割で終わるという意味のことわざ」と出てくる。
若いうちは結構「後からやろう」というのがきちんとこなせていくのだが、歳をとっていくと、だんだん「後からやろう」と考えたものだけでなく「今何やってるんだっけ」となることも多い。
例えば料理。昔は2~3品作るとして、1つずつ食材を冷蔵庫や棚から取り出して洗って切ってをしながら煮たり焼いたり..で同時に完成させることができたが、加齢に伴って、途中で段取りがおかしくなって一向に完成しなかったり、調理を終えた後で「あ!あれ入れ忘れた」なんてことも頻発する。
もう一つ例えれば食品の買い物。スーパーに着くまでは「〇〇を買わないと」としっかり覚えているのに、会計が終わった後に気づくならまだ軽症、家に帰ってから気づくのが中等症、それすらなくいざ料理を!という段階で気づくのが重症だろう。
買い物の例での対策として、メモを予め作っていけばある程度は防げるかも知れないが、買い物途中でお買い得なものを見つけてカゴに入れてるうちに何が何だか分からなくなって、結局当座使わないものを買ってしまったり、必要なものが揃ってなかったりする、しかも家に帰ってから気づく最悪のパターンが発生する。
料理の例の一番の対策は、料理番組のように用意する食材をすべて加工して揃えること。調味料は一旦必要なものをすべて出し、それらを使ったら仕舞っていくようにして、全部なくなったら入れ忘れゼロという風にしていくこと。
買い物での対策は、買うものではなく、家にあるものをメモしていくか、記憶していくこと。そうすれば、お買い得品に目がくらんで?メニューが変更になった時にも過剰に買ってしまったり買い忘れてしまったりすることが減る。
つまりは「段取り八分」が大事なのだろうし、後から..はできない(やらない)ことと割り切った方がいいだろう。
すべての生物は必ず歳をとり、脳も体力も衰えていくのは間違いない。これがまだ買い物程度ならいいが、その買い物に行く前に何かを火にかけているのを忘れて出かけてしまったりしたら..恐ろしいことが起こるかも知れないので、マルチタスクで事を進めるのは極力避け、今やっていることを完遂してから次へ!というのが鉄則だろう。
これは仕事でも同じ。
私は今の仕事に従事してこの夏で2年になる。
車でだいたい決まった顧客宅を回り、車から新しいものを持っていき、古いものを持って帰って片付けるのが仕事。
最初のうちは、持っていくものもいちいち配達表を見なければならなかったし、家の場所もおぼつかなかったので時間がかかり、遅れがちになって、早く!と思えば思うほど車の中に古い物が散在していくし、新しい物も整理しきれずにひたすら焦ってたような記憶がある。
それを自分の手が(行動が)遅いからと思っていたが、ある日突然思いついたのは「しゃーーない」という言葉。
古い物は車に戻った時にきちんと整理し、新しい物はすぐに取り出せるように整理し、集金時にはもらったお金をバッグにポイポイ入れるのをやめてきちんと金種ごとにその場で整理するようにして、それで遅くなるならしゃーーーないと思うようにした。
すると..仕事に慣れたというのもあるのかも知れないが、焦っていた時期と比べて圧倒的に早くスムーズに、かつ、その後起きそうなことの想像をして対処方法を考えながらこなせるようになった。
まさに「段取り八分」とはこのことなのだろう。
私も歳をとってきて「後からやろう」が必ず後になってもできなくなってきたと実感する今日この頃。だから今やることは今やるようにするのと、後回しにしたものは後になってもできない(やらない)ということを悟るのは大事だと思う。
まあ後回しにしたものは、例え後になってできなかったとしても、今のところ私生活でも仕事でも問題にはなっていないのだからそれでいい、むしろ直近の「〇〇したか」が気になってその後の作業がおろそかになる方がよっぽど問題だと思う。
今、この瞬間を大切にしよう!!


