先日は運転免許更新システムの障害でマイナ運転免許証の発行ができなくなるトラブル、今日は高速道路のETCシステムの障害で決済できず大渋滞、そしてダイエー(今でもあったの?)のシステム障害でいきなり現金のみしか決済できなくなるというトラブル..システム障害いっぱい発生するなぁという印象。
ETCの件は今夏変更となる深夜割引に関するプログラム改修での不具合と原因は分かっているようだが、運転免許システムは不明(極秘事項だろうから開示しないだけかもね)、ダイエーの件も原因は不明となっている。
大昔の話、インターネット(というか光通信網)が普及していない頃は、大きな情報のやり取りができなかったから、ISDNという低速なデジタル通信網を使っていたから、必要最小限のデータにして転送するためにデータの更新は1日1回とかに限定し、各拠点のコンピュータがプログラムを持ってデータを作って転送するという仕組みがほとんどだった。
それがインターネットができ、通信が光になって高速化されたことで、インターネット上にVPNというトンネルを作ってオンデマンドでデータのやり取りができるようになり(そのほかにも専用光回線による通信などもあると思うが..)、拠点側には簡易的なプログラムしか持たずにすべて中央とのやり取りをするようになった。
まあこれによってETCのように全国どこで高速道路に入って出たのかを管理して課金できるようになったり、エアペ〇のように特別な有線回線を使わなくてもクレジット決済端末のみでキャッシュレス決済ができるようになったりと利便性が高まったのだが、こうしたシステムでは一旦システム障害が起こるとすべてがストップしてしまうというリスクが伴う。
当然それを見越してシステム構築をしているはず..なのだが、次々に発生するシステム障害のニュースを見ると、どうやら壊れた(システムや通信障害が起きた)時の対応についてはあまり重視されていないように感じる。
まあ私はここ十数年高速道路に乗って出かけることはほとんどないし、そんな時もETCを使うこともないからこの件はいいとして、スーパーでの決済をほぼクレジットカードで済ませているので、突然現金と言われても..という感じはする(ただそうなってもいいように一応払える位の現金は常に持っている)。
それよりも私がそうなったら怖いと感じるのは、ダメになるのとは逆の事態が発生したら?ということ。
例えばクレジットカードでいつものように決済をして、その金額が1,000円だったとする。それがシステム障害?で勝手に2,000円というデータになっていたら..相当の金額なら気づくだろうが、少額だったら気づかないかも知れない。
また、違う人の決済が勝手に私のクレジット支払いに紐づいたりしたら..買ってもいないのに請求だけが発生することになる。これもあれ?と気づけば済む話だが、明細すら紙ではなくどこぞにログインして確認しないと分からない時代なのだから、システム障害ではなくこっそりやられたら気づかないかも知れない。
国同士の争いについてもそう。これだけ何もかもがシステム化されていたら、武力などを使わずとも敵国のシステムを間者(古い?)が潜入して破壊すればハイ終わり..そんな世界に突入していくのかも知れない。
多分今回のETCの話は、NEXCO中日本が被った金銭的被害に関しては恐らく外注しているであろう外部業者が補償したり、あるのかどうかは知らないがそれ用の保険で対応するのだろう。支払いに関しても、ホームページ経由で清算できるような案内がされているようだから取りっぱぐれはないだろうが、大渋滞で奪われた時間への補償はされない、何だか理不尽な話だ。