新型コロナの流行あたりから増えたセルフレジ。
当初の目的は非接触にすることによる感染予防だったように思う。
それがいつの間にか人件費削減という目的に代わり、何十台もの会計を一人で見るような店も出てきた。
さらにここ最近では有人レジのない店舗やそれに近い形態の店もよく見かけるようになった。
両側に並列で4台ずつ並んでいて、それが店員を挟んで2列ある..というような形が多いように思うが、そもそもこのレイアウトでは店員は客の背中越しに会計しているかのチェックしかできない。
私はセルフレジの監視係をしたことがないのでどうなっているのかは知らないが、恐らく全レジで読み取られている商品などがモニターに表示され、それと客の行動とをチェックしているのだろう。
ただこの確認で分かるのは例えば高額商品にもやしのバーコードを貼り付けてスキャンしてカゴに移す、商品を重ねて安い方だけを通してカゴに移すといったものだろうが、全部のスキャンをモニターで見ながら全員の行動を監視するのはどだい一人では無理だろう。しかも客の背中という大きな死角があるのだし。
とあるメディアの情報によると、店舗側は万引き被害に相当頭を抱えているようで、有人レジのみでの運営に対しておおよそ4倍の被害があるといい、その分を補完するために値上げを考えざるを得ない状況にもなりかねないという。
しかもセルフレジの導入コストもかかっていて相当な負担になっているのだという。
だがこれ、全くもって本末転倒な話しではないだろうか?
セルフレジというシステムを依頼して導入したのも企業側、そこにコストをかけたのも企業側、監視員を極端に減らして人件費を減らそうとしたのも企業側、そして死角の多いレジレイアウトを作ったのも企業側、顧客側は何も望んでない話。
昔セルフ式のガソリンスタンドは先に燃料を入れて出てきたレシートをわざわざ店内まで持ってこさせて会計するという、なんとも性善説に頼ったシステムで、案の定入れ逃げのような被害が続出したことから、現在の先払い方式に変わった経緯がある。
それと同じで、自分で蒔いた種なのだから、監視員の数を増やして抑止力を強化するか、大きな勉強代を払ったと反省してさっさとそんなシステムは捨て、最近よく見るようになったスキャンは店が、会計は客がという体制にすればいいと思う。
企業が勝手にお金を払ってシステムを構築し、勝手に監視する人員を減らして万引きへの抑止力を低下させたことがこの事態を招いているのだから、真っ当に支払っている客に値上げをして損失を補填しようというのはどうなのだろうか?
ただこの会計だけを客に行わせるというシステムに関しても、〇番会計機でと言いっぱなしで次の客のスキャンを始めてしまう店がいかに多いことか。特にマイバスケットへ直接スキャンした商品を移す対応をしている店は、その客が必ず〇番会計機で会計してくれると信じ切っているのだろうか?そのまますーっといなくなったとしてもそれに気づくのは次の客のスキャンが終わるか、恐らく長時間会計がされないとブザーがなるといった仕組みにはなっているとは思うのでその時か..これを監視する人(いい言い方すればご案内係りのような人)を置く必要はないのか?
そろそろ日本もいい人ばかりいるわけではないという観点からシステムを見直すべきなのでは?

