よくもまぁいろいろ考えますねって感じだが、緊急と言われるとびっくりする方もいるだろう。
だが、これは迷惑メール以外の何物でもない。
理由はリンクURLのドメインが楽天カードのそれではないからに他ならない。
一見するとメール内の「詳細はこちら」というリンク先のURLは「https://rakuien.00ant60a.cn/」とrakutenという文字が入ってるから間違えそうだが、これは「00ant60a.cn」という中国のドメインの一部なので、楽天や楽天カードとは全く関係なし。
また、送信元メールアドレスも「[email]rakuten@2c4654.cn[/email]」と中国の意味不明なドメインなので簡単に判別がつく。
パソコンからだとリンクにマウスオーバーすれば分かるけど、スマホなどURLが表示されない場合には引っかかってしまう場合があるかも..。
本文の中に「既にカードのご利用を一旦停止する対応をとらせていただいております」とあるので、楽天カードのサイトへログインして確認するか、実際に使えるかどうかを確認するなどすれば真偽ははっきりする。
ちなみに私は楽天カードを持っていないので、真偽のほどは不明。
以下、届いたメール本文。
【重要】楽天カードから緊急のご連絡
日頃より楽天カードのクレジットカードをご愛顧賜り誠にありがとうございます。
楽天カードでは、会員皆さまのカードご利用内容について、第三者による不正利用が発生していないかどうかのモニタリングを行っております。
本メールは、現在お客様がお持ちのクレジットカードのご利用内容について、第三者により不正利用された可能性が高いと、弊社の不正利用検知システムにより判断いたしましたので、緊急でお送りさせていただいております。
カードのご利用内容について、至急確認したいことがございますので、
ここに「詳細はこちら」というリンク
なお、ご契約のカードは、第三者による不正使用の可能性が高いため、既にカードのご利用を一旦停止する対応をとらせていただいております。
ご不便とご心配をお掛けしますが、何とぞご理解をいただきますようお願い申し上げます。
フィッシング(迷惑)メールを見分けるポイント
フィッシングメールは、その名の通り、届いた人の不安を煽って偽サイトへカード情報や個人情報を入力させて悪用する「釣り」行為である。
中には巧妙なものもあるが、大抵は以下のチェックを行うことで結構容易に判断がつく。
- 日本語の表現がおかしい
- リンクとして表示されているURLとマウスオーバーしたときのリンク先URLが異なる
- メールの差出人名と実際のメールアドレスが異なる
- メールの差出人メールアドレスが、その企業のドメインと異なる
- メールヘッダーに書かれているReturnPath(返信先メールアドレス)が、差出人メールアドレスと異なる
特にスマートフォンではマウスオーバーしてリンク先確認というのがしにくいので、安易にタップせず、いつもの方法でアプリなどを起動して、本当にそんなことが起こっているのかを確認するといいだろう。