今日発生したカムチャツカ半島の地震。
日本では広い範囲で津波警報が発令され、酷暑の中多くの人が高台に避難した。
一方避難したはいいものの、津波警報の解除までにはこれ以上の脅威がないと判断され、注意報に変わるまでに相当な時間がかかるから、突然の警報発令で取る物も手に付かず避難した人にとっては、何も持っていないのに長時間炎天下の避難場所で過ごすことになったところが多かったように思う。
特に3.11を経験した人にとっては、発表される津波の到達予定時刻など関係なしにとにかく逃げなければという心理になっただろう(調べた限りでは、東日本大震災の時は初期段階でそれほど高い津波が来るとは予測されておらず、また、避難する時間もなかったことから多くの犠牲者が出た側面もあったらしい)。
そんな状況の中で今回感じたこと。それは、移動して取材するメディアの車にこそ、飲料水や簡易的な食糧、暑さ・寒さをしのげるような何かを持っていくべきではないかということ。
何も持たずに避難して、長時間どうしたらいいのか..と途方に暮れている人にマイクを向けるだけでなく、そうした人から優先してそれらを配布しながらインタビューをさせてもらう。そんな気遣いがあれば、災害発生時に邪魔に思われることは一切なくなるのではないかと思う。
ただ時と場合にもよるのも確か。今回のようにある程度時間に余裕があり、被害想定も低ければ、配布する側も受け取る側もある程度の余裕があるからいいが、大災害が予見される状況では、避難先に混乱を招くことにもなりかねないし、配布するものをどう備蓄し管理するのかという問題もある。
本当に難しいところだとは思うが、どうせ行くなら..と思う。