どうして80%引きではないのか?

公開日:2026(令和8)年8月8日/最終更新日:

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店頭でこの商品は50%引き、さらにレジにて30%引きという表示を見たことがある人は多いだろう。

そして結構多くの人が50%+30%で80%引きだと思うだろう。

だが違う。

例えば10,000円の商品があったとする。

これが50%引きだから、店頭価格は5,000円。

そしてそれをレジに持っていくと..5,000円からの30%引きで3,500円、元の10,000円から換算すると65%引きということになる。

例では10,000円という単純で計算しやすい値段だから計算がすぐにできるが、よくある1,980円の商品だったらどうだろう?

1,980円の50%引きで990円、990円の30%引きは...99×3で..えーーっと..まあいいかとなる人多いのではないだろうか?

これ、小売店が安く見せかけるための販売戦略で誤認するけど文句を言ったところで論破され、そこで「じゃあやめておく」ときっぱり購入を止める人はどの位いるのだろうか?大抵の人は自分の計算能力のなさに恥ずかしささえ覚えてそのまま購入するのでは?ましてや他の商品とごちゃまぜになっていたら、そもそも自身は80%引きのつもりでいるだけで、よくよくレシート見てみたら..あれ?となるのではないだろうか?

こうしたケースは他にもある。

例えば20%増量で価格据え置きってやつ。

100gの商品であれば、20%増量は100/(1-0.2)で125g(ひょっとしてこれすら100×1.2=120gと計算してしまう人や店もいるのかも..元に戻した時..つまり125gに0.8を掛けた時に100gに戻る値である)で同じ値段で販売するというもの。

これが例えば1,000円で販売されていたとする。

ここからは裏の話だが、この商品の原価が500円だったとすると...

1gあたり5円なので、25g分は125円、すなわち125円原価が上がって、625円のものを1,000円で売っていることになり、売れれば店の利益は375円になる。

これを増量ではなく、20%引きで販売したらどうなるか?

1,000円の20%引きだから800円、そして原価は増量していない値なので500円、計算すると..こちらは利益が300円となる。

つまり、お客さんからは20%も増量されているのに価格が同じなんてお買い得!と感じさせつつ、実は店はその方が利益があるというカラクリである。

さらに同様に、〇個買うと〇円というのもよく見かけるが、これもそもそも〇個で売った時の利益で採算が取れるようにしておいて、1個が買う人は割高になるようにしているものであるし、〇個で〇円引きというのも計算してみると案外安くもない場合も多い。

中には悪質なケースもあって、前日までの販売価格をその日から高く変更して、それに対して値引きしたかのように装う場合や、よく見ると表示がその店の通常価格からの割引ではなく、メーカー希望小売価格からの割引という表示になっているケースもあるから、騙されるな!ということではなく買い物をするときには頭を柔軟にして本当にお得なのか?それ以前に本当に必要なのかを考えて買うようにしたいものだ。

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秋の気配