観賞魚用ヒーターの寿命、故障しているかを簡単に見分ける方法

観賞魚用ヒーターの寿命、故障しているかを簡単に見分ける方法

熱帯魚の飼育や冬場の金魚飼育で一番困るのが突然のヒーター故障。ヒーターはサーモスタットによって設定よりも温度が下がると通電され、中のニクロム線(熱線)が発熱して水温を上げる機器。れっきとした電化製品ですから当然劣化もしますし、時には故障してしまうこともあります。

自身の経験に基づいた情報なので参考程度に読んでいただければと思いますが、今回は万が一に備えてヒーターの寿命(劣化具合)や、故障しているかどうかを簡単に見分ける方法を紹介します。

観賞魚用ヒーターの寿命を確認する方法

ヒーター自体は製品や容量によってヒーター本体の中に熱線が入っている位置も違えば長さも違います。大事なのは、購入時(最初に通電したとき)にどこが熱を発しているかを確認しておくことです。

ヒーターに電源が入っている(加熱している)状態で部屋の明かりや水槽のライトを消して真っ暗にしてください。すると、熱を発している部分がほんのり赤く光っているはずです。これが新品時の熱線の場所になります。同時に新品でも案外ヒーター全体が熱源でないことが分かると思います(特に大きなワット数のヒーターでは、安易に水槽から抜け落ちないよう先端部分は砂の重りが入っていたりします)。

ヒーターはサーモスタットによって電源のON/OFFが繰り返されることと、当然ながら熱線への通電時間により劣化が進みますので、以下の点をチェックしましょう。

ヒーターの熱源の劣化を見分けるポイント

  1. 購入当初より、光っている部分が短くなってきた時
  2. 全体的に購入時より光り方が弱い感じがしてきた時
  3. 光っている部分にムラ(弱い部分と強い部分)がでてきた時
  4. 光っている場所の間に黒い(光っていない)ように見える部分が出てきた時

ヒーター器具の劣化を見分けるポイント

  1. 水中に入っているコードに柔軟性がなくなってきた時
  2. ヒーターの根本や先の部分にあるゴムが硬くなったり、ひび割れたりしてきた時
  3. 熱線のケース部分(ほとんどは白色のセラミック部分)に焦げ付きやひび割れがある時
  4. コンセント部分の樹脂が柔らかくなっていたり、プラグの向きが非対称になってきた時

こうした症状が出てきたヒーターは、突然切れてしまったり、漏電を引き起こしたり、ひどい場合には過電流で家じゅうの電源が落ちたりすることもあり、当然ながらいくらサーモスタットが「水を加熱しなさい」とヒーターに電源を入れても、劣化したヒーターでは水温が上がらないという状況になり、特に熱帯魚では致命的な状態になることもありますから、「定期的に交換する部品」として認識しておくようにしましょう。

ヒーターの確認時に気を付けること

寿命の確認を行って電源を切ったら、完全に冷えるまで放置するようにしてください。熱を持ったままヒーターを水から出したりすることで、熱線が途中で切れてしまうことがありますので注意が必要です。

また、空焚きによる火災防止のための安全機能の付いたヒーターの場合、内臓されている温度ヒューズが溶解してしまうと2度と通電しなくなるものもありますので注意しましょう。

おまけ 観賞魚用ヒーターをできるだけ長持ちさせる方法

一般的に観賞魚用ヒーターの寿命は2~3年と言われていますが、ヒーター(熱線)に通電された時間にも左右されますし、ヒーターそのものではなく、ゴムやコード、電源プラグの劣化もありますので、一概に言えません。

ヒーター単体であれば、水槽器具の中ではそれほど高価なものには当たらないので定期的に交換すれば問題はありません。大切な魚たちを守るために定期交換したいところですが、まだ使えるのに交換してしまうなんてもったいない気もします。そこでおまけ情報として、観賞魚用のヒーターをできるだけ長く使う方法を2つ紹介します。

複数の観賞魚用ヒーターを使うときは同じ容量で同時期に購入したものを使いましょう

複数のヒーターを同時に挿して使う場合は、同サイズで同時に購入したヒーターを使うことが望ましいです。基本的に家庭のコンセントと同じでどんなサイズのものを組み合わせても動作するようにはできていますが、どちらかに負荷がかかると壊れる確率が高くなるという自身の経験に基づいた対策です。

ヒーターを複数使うことで1つが壊れてしまったときにも被害を最小限に抑えることができますから、ヒーターは複数使用し、同時に交換するようにしましょう。ヒーターの電源をコントロールするサーモスタットが複数のヒーターに対応していない場合はサーモスタットに負荷がかかったり接続部が高温になったりしますから、分岐タップなどを使わず複数のヒーターが使えるサーモスタットへ交換しましょう。

夏場でヒーターが不要な時期でも電源を入れておきましょう

2つ目は休ませないことです。これも経験談です。これは水槽のフィルターに使われているモーターにも言えることですが、夏場使わないからといってヒーターの電源を抜いて休ませるといざという時に壊れてしまうことがよくあります。夏場でも設定温度より水温が下がるときもありますから常時通電させ、ときおり動かしておくことで劣化を最小限にすることができるようです。

おまけ② サーモスタット一体型とセパレート型、どっちがいいの?

観賞魚の水槽の水を温めて一定に保つためには、温度によってヒーターへの電源を入り切りする「サーモスタット」と、本記事で取り上げている、電源が入れば熱を発する「ヒーター」が必要です。

最近では、この2つの機能が一体になったものが多く販売されていて、いろいろなものが入ったいわゆるセット水槽では、サーモスタット一体型であることがほとんどでしょう。

これは想像に他なりませんが、なぜ一体型が多いのかというと、「事故を防止するため」という建前と、「一体型を買ってもらって単価を上げたい」という本音があろうかと思います。

ただ、経験則では、サーモスタットよりもヒーターの方が寿命が短いことが多いので、セット水槽に入っていたサーモスタット一体型ヒーターを買い替える場合には、個人的にはセパレート型(ヒーターとサーモスタットが別々のもの)の購入をおすすめします。

また、セパレート型をおすすめする理由はもう1つあります。それは、温度を感知する部分と実際に温めるヒーター部分を離して設置できることです。一体型では文字通り一体なので、ヒーターに近い場所に温度センサーがあり、設置の仕方によっては実際の水温との誤差が大きくなったり、場所によって温度が大きく違ったりしてしまうからです。

とはいえ、安全面という部分では、接続ミスが発生しない一体型にした方が事故防止にはつながりますので、用途に合わせて選ぶとよいかと思います。

作者:

10年余り観賞魚業界にいた経験に基づく有用な情報を配信しています。
また、このサイトでも使っているWordPressテーマ【HABONE】の開発と配布などを行っています。

年齢:40代 趣味/園芸・ペット・卓球