無事に手術が終わって、少し安堵したので、記憶の限りではあるが、私の相棒が今回の直腸がん手術までに起こった兆候や経緯について書き留めておく。
何だか下痢気味というか軟便気味だと感じたのは、2022年の初頭のこと、約1年半前からだった。
その頃その話は聞いていたものの、カレーうどんと揚げ物を食べると何だか..とか、焼きそばが..など、食べ物の問題だと思って、それらを減らしたりなくしたりで大丈夫だろうなんて高をくくっていた。
そして、腸の運動の助けになるかと、軽いスポーツを一緒にするようにして、よくなった感じもありつつ、やはり下痢気味になることもありつつで過ごした。
この頃は一定期間下痢になることはあるが、元に戻る時期もあるので、少しずつ良くなっていけば..という今思えばとても楽観的な感覚で過ごした。
話によると劇的に異変を感じたのは、2023年の1月、つまり半年前。
下痢や軟便は毎日のように続くようになり、食べ物でもなさそう、それまでは一定期間過ぎれば特に排泄に問題なかったのが、ずっとその状態のままだったそう。ただ、特に血が混ざるとか粘膜が出るということではなかったそう。
ただ、会社の定期健康診断では、便潜血の疑いがあると結果が出てちょっとびっくりしたそうだが、過去に痔になったことがあり、その症状は結構ずっとあったそうなので、まあ大丈夫だろうと放置。結果的にこれが「体が悲鳴をあげてるよ!」というサインだったのに...。
また、それまでは風邪にかかることはほとんどなかったのに、2022年から、よく風邪気味になったり、一過性の発熱をすることがあった。その時々では都度医薬品を使うなり病院などに掛かる(風邪として)などして、それ自体はおさまったことが多かった。思えばこれも兆候だったのだろう。
そして3月位になって、買い物などでスーパーに行く間にも、トイレに行くことがあり、「また今日もおなかの調子がわるいのかなぁ」と感じる日々を過ごす。でも普段の会話ではいつものこと..としてやり過ごしてしまった。
4月ゴールデンウィーク前の昼間、突然の下腹部痛が襲う。
本人談だが、今までの経験したことのない痛みだったらしい。
症状は15分程度で治まり、本人は「大丈夫」だというから、様子見することに。
でもこの時には既に頻繁にトイレに行くことが増え、その後に入った時に残っていたものには血や粘膜のようなものがあったこともあった。
それから数日後、発熱し、食事を早めにして寝ると言うので、夕食を済まして寝ていたところ、突然の嘔吐。
もうこれはダメだと判断し、病院嫌いな本人へ「頼むから病院へ行ってくれ」と懇願、だが時期が時期(ゴールデンウィーク)だけに、ゴールデンウィーク明けにということになった。
腹痛と下痢、嘔吐の恐怖があったのか、食事量や回数が減る。だが仕事は休めないので会社へ行く日々。
この時から急速に体重が減り始める。初期から最終的に入院する前の段階までで10キロ程度は落ちた。
熱は37.5度から高いときは39度近く出ることもあった。
そして、病院を受診、ただ、通いやすいだろうと目論んでいた病院は、発熱を告げるや「コロナの可能性があるので受け入れられない」と断られる。しかもゴールデンウィーク明けに5類になったら見れるからそれから来てほしい..とも。その日は5月6日、5類移行は5月8日、初診でかかるまでに放置したのだから仕方ないと納得させつつも、心の中で「どうして??」ばかりが頭に浮かぶ。
その病院はあきらめ、もう1つ調べておいた病院へ、そこでは問題なく受け入れてくれた。
だが....この続きは以下で書いていますので、よかったら。
あくまでも今回の場合の、私の相棒の場合に限りという条件付きの「大腸がん(直腸がん)発覚」までの流れだが、あまり実体験として公開されているものが見つからなかったし、この経験は一生に何度もするものではないので、誰かの役に立てばと思い公開しておく。
私たちの失敗は、せっかく会社で健康診断を受けて兆候が出てるのにやり過ごしたこと、健康そのものだった人が急に風邪をひきやすくなったというサインを見逃したこと、普段からお互いの体調について「ふーーん」程度にしか関心がなかったことだった。