これで雨も寒い日も安心!猫ちゃん用段ボールハウスの作り方
公開日:2016(平成28)年2月4日/最終更新日:
いくら暖冬といっても名古屋では最低気温0度以下になることもしばしば。
雨や雪、この季節強く吹く風を避けられるだけでも猫ちゃんたちは暖かく過ごすことができます。対策と冬の寒さ予防のために、少しでも快適に、生活できるように作りました。
猫たちは日替わりでいろんな段ボールハウスを利用しているようです。
まるで猫版カプセルホテルみたい♫♫上の写真の奥に写っているのが自称「段ボールハウス」です。
さらに保温性抜群!!真冬バージョンの作り方はこちら>>
猫ちゃん用段ボールハウス作りで用意するもの
まずは段ボール。スーパーなどでいくらでも手に入ります。猫ちゃんの体がすっぽり入る程度、高さもあまりない方が、狭いところが好きな猫ちゃんにはいいと思います。強度を増すため2重にした方がいいので、同じ箱を2つ用意します。
次に、雨がかかってもいいように、スーパーで貰うビニールシートや、古い傘、大きめのゴミ袋などを用意します。
あとは段ボールなどを切るためのカッターナイフや止めるためのテープ(紙製のもの以外)などを用意すればいいでしょう。
猫ちゃん用段ボールハウスを作る手順
1.同じ大きさの箱を2重にする
濡れると、すぐに変形してしまうので2重にします。ちょっと力が要りますが、このひと手間で結構長持ちします。
2.猫ちゃんが入りやすい出入り口を作る
極力、小さくして、中に雨が入らないようにします。猫ちゃんたちは性質上、自分の首+α位の大きさの穴に入りたがるので、何度か試行錯誤した結果この位のサイズにしました。
3.雨が降っても段ボールが濡れないようにビニールで覆う
2枚用意して、底面から覆います。その後、上から覆います。ここではぴったりとしっかりと、丁寧に行います。そして大事なのは、水は上から下に流れるので、下側を覆ってから、下側のビニールにある程度被るように上側を覆うことです。これにより、長期間水が入ってボロボロになるのを避けられます。
4.土にたまった水が段ボールにしみこまないよう底面をビニールで覆う
生垣の中などに直置きすることが多い猫ちゃん用段ボールハウスの底面は、もう一度丈夫なビニールで覆うといいでしょう。
雨だけでなくたまった雪解けの水や土の湿気をガードしなければならないのでしっかり行いましょう。
5.軒を作り、全面を覆うようにカバーをかける
さらに軒があると雨が入りません。あるとないとで、大違いです。軒は大きすぎるとすぐに崩れてしまいますし、小さすぎると雨除けにならないので適当な大きさを探しましょう。
完成!!
中に古着やいらなくなった毛布などを入れてあげるとさらにあったかです♫♫
さらに寒さ対策をするなら、入り口の開口部に〇〇ホテルの駐車場入り口にあるようなピロピロ??を付けるとなお暖かいと思いますヨ。
みなさんの周りにいる地域猫ちゃんのために、よかったら作ってみてくださいね。
それから、段ボールではなく発泡スチロールの箱を使って作ると段ボールよりもさらに暖かく防水も完璧なハウスが作れます。
わざわざ買わなくても近くのスーパーなどの鮮魚売り場などで「少し大きめで使用済みの発泡スチロールの箱ない?」と聞くと結構快く分けてくれます。
スーパーの中の鮮魚店ではなく、鮮魚売り場がポイントです。
なぜかというと、鮮魚店の場合は市場で繰り返し使用していることが多いからです。スーパーでも大きなチェーン店がねらい目だと思います。
冬場は置き場所を工夫してあげましょう
段ボールハウスは暑い時季ではなく、寒い冬をあたたかく過ごしてもらうために用意することがほとんどだと思います。
せっかく作った段ボールハウスなのですから、猫たちがより暖かく過ごせるようにしてあげたいものです。置き方のポイントは以下の2つでしょう。
- 床下を風が通らないようにしてあげること
- 出入口が風下になるようにしてあげること
せっかく作った段ボールハウスだから、雨に濡れてダメにならないようにと、何かの上(例えばプラスチックケースやビールケースなどの上)に置きたくなりますが、冬の橋が凍結しやすいのと同様に床下に風が通るようになっていると足元から冷えてしまいます。
段ボールハウスをなるべく長持ちさせたいということであれば、下に組み立ててビニールで覆った別の段ボールを置くか、発泡スチロールを敷く(ハウスとはテープなどで止めると風に飛ばされる心配が減ります)等の工夫をしてあげましょう。
また、冬場は北西からの風が強い時季ですので、出入り口はその方向を避けてあげるとよいと思います。
設置した段ボールハウスはきちんと管理しましょう
猫ちゃんのため・・・と一生懸命作った段ボールハウス、入ってくれたときの喜びは忘れられないものになります。そして木や鉄の枠などを素材にして作ったらもっとしっかりするし、猫ちゃんたちも安心だろうと思う方もいらっしゃるかも知れません。
でもちょっと待ってください。猫ちゃんたちが済んでいる場所の周囲には、猫が嫌いな方、猫アレルギーの方が少なからずいらっしゃいます。
そして、その猫や他の猫によって
- 庭木で爪とぎをされた
- 明日朝捨てるために措いておいた生ごみを荒らされた
- 糞や尿をされた、尿マーキングをされて臭う
- 夜中に大きな声で喧嘩している
などの迷惑な行為をされて困っている方が必ずいます。
決してすべての方がその猫ちゃんを「かわいい」と思ってくれているわけではありません。
当然その猫ちゃんのために毎日お世話をしに行かれるとは思いますが、その際には段ボールハウス、その周囲の衛生面に気を遣い、古くなった段ボールハウスは自宅に持ち帰って処分するなど、「公共の場に置かせていただいている」という意識をもって管理するようにしましょう。
すべての感情は猫ちゃんに向かう。そのことを忘れて外猫ちゃんたちと関わってしまうと、良かれと思ってやってあげたことが、結局その猫ちゃんを不幸にしてしまうこともありますから、節度を持って、理解を得られるようにお世話するようにしましょう。
段ボールハウス設置時や入れ替え時にしない方がいいこと
今までの段ボールハウスはしばらく残しておきましょう
せっかく新しく作ったんだから古いのは捨てて..と考えがちですが、猫ちゃんにとっては不安要素となってしまうことがあります。あり得ないことですけど、人間だって仕事から帰って突然家が別物になってたら警戒しますよね?
今まであったハウスはちょっと横にずらして、中に入っていた毛布などの一部を新しいハウスへ入れてあげるなどして、自然に興味を持ち、移住するのを待ってあげるのも愛情だと思います。
猫ちゃんは警戒心は強いものの、好奇心も旺盛なので、何かの要因があって、気に入らないのでなければすぐに新しいハウスへ入ってくれるでしょう。
その場限りのあたたかさは逆に猫を苦しめることになるかもしれません
もっとあったかくしてあげたい..と人工的な暖房(使い捨てカイロや湯たんぽなど)を入れてあげたくなるかも知れません。
でも、それを毎日必ずしてあげられるのでなければ、逆に辛い想いをさせてしまうかも知れませんし、何よりそれによって火災やケガ、誤食や誤飲といった事故につながるかもしれませんから避けるようにしましょう。
せっかく作った段ボールハウスに入ってくれないのはなぜ?
これで外にいる猫ちゃんもあったか♪♪で設置したものの、全然入ってくれない..ちょっと悲しくなりますね。これにはいくつかの要因があるみたいです。
例えば
- その猫(猫たち)とハウスを作った人の間に信頼関係がない
- その猫(猫たち)と出会う場所と寝る場所が違う
- その猫(猫たち)の警戒心が強い
といった具合です。何か思い当たる節はありませんか?
普段から外で危険と隣り合わせで暮らしている猫たちは、本当に警戒心が強いです。慣れているように見えても常に「何かされるんじゃないか」「捕まってどこかへ連れていかれるのではないか」と考えています。
足音や匂い、声で人を判断して「この人は大丈夫」と認識していても、服が普段と違うだけで警戒する仔もいます。
それ位過酷な環境で暮らしているのですから、ポンっと置いた段ボールハウスにはおいそれとは入ってくれません。入口の奥は真っ暗で、入ったら逃げ道もないのですから当然でしょう。
また、入ってくれないからとすぐに場所を変えたり、前のハウスにあった毛布などをごっそり移動させたりするのも逆効果になることもあります。
せっかく作ったのに..ではなく「怖いものかも..」という猫ちゃんの気持ちを考えて、入ったらラッキー位に考えてあげるとうまくいくことが多いのかも知れませんから、軽く考えてあげるようにしましょう。
信頼関係が抜群!!であれば、置いてすぐに「なんだこれ?」と入ってみてくれるはずですから、猫ちゃんが貴殿のことをどう思っているのかを確認するいい機会なのかも知れませんね(笑)。