何気にTwitter見てたら「猫のコロナ大流行」なんてのがトレンドに上がってたからびっくりしたんだけど、記事見たら、増えてるのは猫のFIP治療に対するクラウドファンディングで、それに対して杉本彩さんが懸念を示してるというオチ。
一応Twitterで多く引用されていた記事がこれ(Yahooニュース、そのうち削除されるかも..)
「猫のコロナ大流行 乱立する「高額治療費クラファン」に杉本彩さんが感じる“懸念”」
そもそも猫伝染性腹膜炎(FIP)って、私の持ってる知識では、
- 原因となるウイルスは「猫コロナウイルス」
- 猫コロナウイルスは結構キャリアになってることが多い(いわゆる保ウイルス猫)
- 感染経路は体液(唾液)や糞便経由
- 通常は猫コロナウイルスが体内に入っても、免疫力で撃退されることが多い(急増殖しない)
- 普段は弱毒(悪さしない)けど、ストレスなどで変異して強毒化する
- 強毒化すると腹膜炎になったり、その他の臓器に不具合が起こる
- 今のところ特効薬はないので、強毒化して増殖し、発症したら治る見込みは少ない
- 一応薬はあるけど、治療費や処置費用、薬代がかなり高額(100万円以上かかるって噂)
- 幼猫、老猫が発症しやすい
私は獣医さんでも研究家でもないので、あくまでも私の持ってる知識です。確実なところはご自身で調べてください
なので、獣医さんで定期的にチェックしているのでなければ、発症していない仔がそれだとはわからないし、キャリアであっても発症するのかしないのかも不明というものと認識しています。
これって、今人間界で流行している「新型コロナウイルス」の流れ
- 市中にはたくさん「新型コロナウイルス(亜種や変異型も含む)」を持ってる人がウロウロしている
- 新型コロナウイルスを持っている(暴露している)としても必ず発症するわけではない
- 新型コロナウイルスが体内にとりつき、急増殖した人は、主に肺炎や上気道の不具合を起こす(発症する)
とよく似ていて、つまりは発症してみて初めてどうする?という岐路に立たされる病気なのだと認識しています。
話を猫コロナウイルスに戻して...、冒頭にリンクを張った記事に対してのTweetがどこから始まったのかまでは調べていませんが、トレンド内のツイートを見る限りでは、総じて「100万円の費用を用意できない奴は猫を飼うな」というような論調の方が多いように思います。
え?100万円の費用を出せないなら猫飼っちゃいかんの?
私の率直な印象です。そして、治療費についてクラウドファンディングが増えていることについても、
例えば、自分の子供の心臓移植を海外で受けるのに募金を募るという行動と何が違うの?
という印象も持ちます。要は、クラウドファンディングという仕組みがあって、それを使って何とかわが子を助けたい、助けるための費用を援助してほしいという要望をしているだけなのであって、「かわいそう」ということが先んじて、病気のことも、その人のことも、何もわからずに援助してしまう人の問題なのではないかと思います。
このサイトの記事をご覧になったことのある方ならご存じの通り、我が家には「モモ」と「ココ」という2匹の猫がいます。
もちろん大切に大切に一緒に暮らしていますし、食欲が落ちれば右往左往、できるだけ健康に長く一緒にいたいという気持ちで日々過ごしています。
また、外で暮らしている「ヤンヤン」という1匹の猫についても、同じように365日欠かさず様子を見に行き、お世話をさせてもらってます。
でも、我が家では決めたことがあります。それは...
- 我が家でできることは我が家、私たちの手で行えることだけにする
- 私たちの手を尽くしてもどうにもならないときは、その仔の運命と捉えて、無理な延命をしない
- 外猫ちゃんと関わるのは「ヤンヤン」まで
です。これは今まで見送ってきた「茶くん」「トラ」「牛ちゃん」、そして、いつのまにかいなくなってしまった「クロ」ちゃんと携わった私、私たちの経験からの結論です。
あたかも猫のコロナが大流行しているかのようなTwitterのトレンドにも、「100万円出せない奴は猫を飼うな」という乱暴なツイートにもちょっと憤慨したので、あえて日記にしました。