【COVID-19】そろそろ「自分が加害者」になりうることを強く認識すべきでは??

公開日:2020(令和2)年8月14日/最終更新日:

【COVID-19】そろそろ「自分が加害者」になりうることを強く認識すべきでは??



最初に日本にもきたと言われてから半年近くになる新型コロナウイルス(COVID-19)。もう既に市中にはウイルスがいっぱい付着していて、ウイルスを持っているけど発症していない(無症状とかキャリアとかいわれる)人もたくさんいる。

そんな中、いつまで「自分がかからないようにどうするか?」ばかり気にするんだろう。もうそろそろ発想を逆転させた方がいいと個人的には思う。

まずマスクをする?しない?論。今までも、そして今もこれは「自分がかかる(他人から移される)可能性を低くする」対処として推奨されているが、そもそも目からも入るし、付着した手を洗わずに何かを食べたりすれば入る訳なので、正しくは「自分から出た唾(飛沫)を物や人にかけないようにする」ための措置だと考えるべきだと思う。要するに被害に遭わないという発想ではなく、自分が持っていることを前提に人に広げないものと認識を改めるべきだと思う。

次に手洗いや手消毒論。これはもちろん自分の体にウイルスを入れないために有効な方法ではあるが、ウイルスが付着している可能性のある手で他の人が触るかもしれない物に触れ、人に移す可能性を減らす作業でもある。この発想を持っていれば、せっかく店頭に消毒液を置いてくれているのに、店に入る前に消毒しない(消毒液がなければ何かを触る前にトイレや手洗い場で手を洗わない)ということは考えられないと思う。

人間のほとんどが「自分は無害で絶対清潔だ」というのを大前提にしているから、「自分の清潔な体にウイルスが入らないようにする」という発想を優先する。だから「対策している店かどうか」に注視するだけで、「対策している店に入る自分は対策しているか?」は全く気にしない。

そしてきちんと対策をしている店であってもクラスター(集団感染)が起こればその店や業態がいやおうなしに叩かれる。医者のアドバイスによって、その業態ごとにできる感染対策を細かく示している政府のガイドラインに沿って店はコストをかけてまでお客さんに来てもらいたいと思っているのに、これはあまりにも他責すぎると個人的には思う。

だから、ウイルスをいろいろな人が触る場所へ付着させない(拡散させない)ために、店やサービス提供側が強力に制限をかけても差し支えないと思う。例えばスーパーの入り口に消毒液を設置しているなら「これをやらない人は入店しないでください」「マスクで飛沫の拡散防止に強力できない人は入店しないでください」としてしまって問題はないと思う。そしてワイヤレスチャイム(こんなの安価)を設け、消毒液がなくなっている場合はお客に押してもらい、すぐに対応する、それまで待ってもらうとすればいいでしょう。それでも急いで入店したい人にはトイレの場所の案内を掲示して「消毒液がない場合にはまずこちらの手洗い場で手を洗ってください」とすれば済む話だと思う。

私自身は店などに入る前に消毒できない店では手を洗うようにしているし、もちろん消毒液があれば消毒してから入るようにしています。そうして気を付けていても100%か?と言われればNoでしょう。でも、そのような意識があるから8割がたはできているわけで、意識していなければできないでしょう。そして普段「この人消毒してないなぁ・・・」と感じても、店側が任意であれば「消毒してくださいね」と声をかけることもできず、声をかければ「〇〇警察」などと揶揄されたりしてしまう悲しい世の中なので、みんなで気を付け合うことができる環境づくりをしていただきたく思う。そうなれば少なくとも私は進んで「せっかく拡散防止用の消毒を用意してくれているのに拡散させない措置をしない人」に対して声掛けをする協力は惜しまず行おうと思っています。

全国の店やサービスが一斉に非対策者を入店させないように制限すれば、それがまさに「新しい生活様式」になり、当たり前になっていくし、自分の飛沫を相手に、物に飛ばさないようにする意識も高まるのではないかと思う。いつまでも「新型コロナウイルスを移される側」だと多くの人が思っていれば、いつまで経っても終息せず、ただ医療が崩壊しないためだけにズルズルと時間だけが経過することになるだろうと思う。

最後に何より「私は〇〇歳で若いから、発症しても重篤にはならないんでしょ!」「指定感染症なんだからもし発症しても費用負担はほとんどないんでしょ!」と考える人ほど無策であり、発症したら被害者の心情になるんでしょうから(他の人に感染させないために隔離してくれている場所から脱走するなんてのは最たるもの)、一日も早く指定感染症のレベルを下げてきちんと診療費負担をしてもらうようにしないといつまで経っても考え方は変わらないとも思う。


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