いつから危機管理は「止めること」「閉めること」になったの??

公開日:2019(令和元)年10月12日/最終更新日:

いつから危機管理は「止めること」「閉めること」になったの??



迫りくる台風19号。強い勢力の台風には間違いないし、最近の台風は強さの数字以上の被害が出ることが多いからかも知れませんが・・・いったいいつから防災対策は「止めること」「閉めること」になったんでしょうね。

特に今回は日曜日に襲来するということからJRはじめ鉄道はどんどん運休。以前の台風で「これだけは必要!」と買いに出かけたドラッグストアが閉店してて、今日も先ほど行ったらやっぱり「臨時休業」してました。

被害を減らすため、従業員を守るため、はたまた営業してても利にならない?のも確かですが、私が思うに営業による売り上げや利益と言った「利」ではない部分が大きいのではないかと思います。

その一因となっているのがSNSでの批判。

当たり前に動いていると思ってたものが動かないと平気でみんな批判する。逆に必要な人のためと営業を続けていて、事故などが起きると平気で「なんで営業してたのか?」とやっぱり批判される。

それなら・・・と講じた対策が「止めること」「閉めること」になったのでは?と思えてなりません。

昔は鉄道などでも現地へ行ってみて「やっぱりだめだったか・・・」「でも仕方ないよね」とそれぞれが自己責任で判断してたのに、いつの間にか逆転して「営業しないなら事前に言っとけよ!!」みたいになってきて、やっぱり批判しかない。

こうなってくると、いかに早くいかに文句を言われないようにするには・・・というところにしか着眼しなくなるので、早め早めに「止める」こと、「閉める」ことを告知して企業としての被害を食い止める方向にいくのは間違いないでしょうね。

そんなとき本当にその場で必要な人、どうしてもその日に・・という事情のある人はどうすればいいのか??

どんどん責任回避型の社会になり、住みにくくなるなぁ・・と思う今日この頃です。

私は長期停電の生活を強いられたことがないので「お前が体験してみろ!」と批判されるかも知れませんが、一応民間企業でありながら批判にさらされざるを得ない恐らく唯一の企業である電力会社の方々、停電になったとき自らの命を危険にさらして復旧させてくれていることに感謝したいですし感謝すべきだと思います。

今回の台風、現在伊勢の方では結構な被害が出そうな勢い。流れから行くと名古屋は今日夕方から今夜がピークとなりそうですが、その間にも台風は弱っていくでしょうからあまり心配はしてませんが、一応いざというとき最低限必要なものは用意しました(と言っても今日明日程度ですけど)。皆さんも自身で用意をして、何があっても誰かのせいにしなくてもいいよう、まさに自己責任で備えをしましょう。


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