ダメもとで洗ったらテレビのリモコンが復活した

公開日:2017(平成29)年2月6日/最終更新日:

ダメもとで洗ったらテレビのリモコンが復活した



モモしり君の仕業ではありません。机の上のパソコンをどかそうと思ったら・・・ま、まさかのコーヒーカップ落下!!床が濡れたのはいいとして、青ざめたのはとばっちりで使えなくなってしまったテレビのリモコン。リモコンがないとなんもできん・・・最近の電化製品はこんなの多いなぁとまさに実感した瞬間でした。


今回は東芝製のテレビに付属している「CT-90320A」というリモコン(←の写真)。他の場所にこぼれたコーヒーのとばっちりで気が付いたら操作できなくなっていました(正確には何を押しても「レグザリンク」が表示されるか否かの状態)。

大抵は乾燥させると復活することが多いリモコン類やトイレに落とした携帯電話。しかし・・・今回はダメでした。

リモコンが使えないと、本体では「電源」「チャンネル」「音量」「地デジ/BS/CSの切り替え」しかできないので、番組表見たり、データ放送見たりといったことが全くできなくなります。代わりにと電気屋さんへ走って他社製のリモコンを買ったとしても、これらの操作はできない可能性が高く、せっかく便利な機能が一切使えないという事態にもなりかねません。

・・・で最終的にやった方法はというと・・・「分解と洗浄」です。とはいえ壊してしまう可能性もありますから本当にダメ元でやってみたら見事復活!!分解に気を付けるだけで多分誰でもできる方法だと思います。

テレビなどのリモコンの構造

リモコンを分解したことありますか??経験した方はおそらくそれほど多くないと思います。

リモコンの中身は・・・単純というかまさにユニット!といった構造でした。洗浄するときのポイントにもなりますから触れておきますね。

普段私たちが押すボタンの部分、裏側は電気を通すような材質になっています(何かは不明)

そして、ボタンを押したときに当たる本体部分にはぐるぐるした電線のような形のものがボタンごとに配置されている感じになっています。

つまり、上からボタンを押したときにこのぐるぐるに電気が通ってリモコンから赤外線が発射され、テレビのチャンネルが変わったりするのです。

では、飲み物をこぼしたり異物が入ったりするとどうなるのか・・・このぐるぐるに電気が通った状態になって、特定のボタンが押された状態になってしまったり、複数のボタンが押された状態になることでリモコンが使えなくなるのです。純水なら水を通しませんが、こぼれるのは何かが混ざったものですから、電気が通ってしまえば・・・壊れた??ということになるのです。

乾燥させて復活するときは、たまたま乾いたところに電気が通るものがなかっただけで、電池の持ちが悪くなったり、リモコンの効きが悪くなったりすることの要因になっているかもしれません。

・・・と長い前置きはこのぐらいにして、早速分解洗浄しましょう

リモコンの分解と洗浄の方法

昔のリモコンならいざ知らず、最近のリモコンには外側にねじが一切ありません。プラモデルのように爪があってパカっとはまっているような構造になっています。今回の「CT-90320A」というリモコンも同様でした。今回の作業はここがキモになります。

では順番にやっていきましょう

  1. 電池を抜く
  2. まずは誤動作したりショートしたり(もうすでにショートしてるかもしれませんが)しないように電池を抜きます

  3. リモコンを分解する
  4. 「CT-90320A」では赤外線を照射する部分(リモコンの電源ボタンの方)には爪がなく、そこを合わせにして爪が何か所かありました。

    ダメもとで洗ったらテレビのリモコンが復活した|Ordinary Life

    よって分解するときは、側面の真ん中あたりに細いマイナスドライバーを入れて、小さな音で「パキっ」という感じで徐々に外していきます。このリモコンの場合はそれほど深い爪でなかったので折れてしまうようなことはありませんでした。

  5. 洗浄する
  6. 分解すると、「ボタン」のある側と「基板」のある側に分かれます

    基板側は水洗いできません(しない方が無難)なので、綿棒などでぐるぐるのある面をきれいにします(水を付けて拭いても大丈夫です)。私の場合はカット綿を使いましたが結構ベタベタ汚れがついてて茶色くなりました(泣)。

    ボタン側はさらにボタンのあるゴムみたいなシートとプラスチックのカバーに分けることができます。「CT-90320A」の場合は真ん中ちょっと下の十字ボタンの部分がさらにバラバラになるので注意してください

    ダメもとで洗ったらテレビのリモコンが復活した|Ordinary Life

  7. 乾燥させる
  8. きれいにしたらすぐに戻して使いたい・・・という気持ちを抑え、しっかり乾燥させましょう。とはいえ樹脂部品が多いのでドライヤーで時短というのはあまりおすすめしません、残った汚れを取るためにも綿棒や繊維の細かい布などで丁寧にふき取りましょう。

    そして時間があれはそのまま数時間放置して完全に乾燥させてください。水分や汚れが残っていると、復活後再び使えなくなることもありますからね。

  9. テストする
  10. きれいになって乾燥させたらすぐに使ってみたい!!ところですが、完全に戻してからまた不具合があったら分解から・・・となってしまいますから、まずはテストしてみましょう。

    電池を入れて、1で分解した基板側に、ボタンのあるゴムシート部分だけ乗せた状態でテレビを操作してみてください。どこかのボタンで不具合があるかもしれませんから全部のボタンを押してみて、いろいろな機能を試してみて問題がなければOKです。

    私の場合は十字キーなど細かいボタン部分の汚れが残っていたようで、番組表で下スクロールしたらずーーーーっとスクロールされっぱなしになりました。こんなときはその部分を掃除して再度テストですね。うん、大丈夫なようです。

  11. 元に戻す
  12. 「CT-90320A」の場合、真ん中ちょっと下の十字ボタンの部分のプラスチック部品は爪が4か所あって、1つだけ大きい爪になっていますから、よく見て合わせるようにしてください。はまらないからと力いっぱい押し込むと割れてしまいます。

    もう一度電池を抜き、プラスチック部品をはめ込んで、そこにゴムシートをはめた状態で基板と合わせて戻します。

戻した後、電池を入れて試してみてください。

・・・・見事復活!!!しましたか??私の場合は汚れが取れたからか、今まで何となく「ギュッと」押さないと反応しない感じだったのも解消されました。クイックな反応に半ば感動してます(笑)。

これで復活しなかったら基板部分がダメなのかもしれませんので購入をご検討ください・・・


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